相撲の給料はどこから来るの?お金の仕組みは?








こんにちは!

皆さんは力士がサラリーマンと同じ給料制だってことは知っていましたか?
しかし、そこは厳しい勝負の世界。
年功序列なんて一切ナシ!
能力主義、成果主義が徹底しているんです。
そこで今回は力士の給料や相撲に関するお金の仕組みを紹介しちゃいます!

力士の給料はいくら?

力士は日本相撲協会から給料をもらっています。
力士だけでなく親方や行司、呼出などの裏方も全て日本相撲協会から給料をもらう仕組みになっています。

力士は部屋に所属しているので、部屋から給料をもらっているイメージもありますが、そうではないんです。

力士や親方、裏方全員が日本相撲協会の協会員であり、部屋は日本相撲協会から委託された力士を育成する場と位置づけられているからです。

ちなみに力士が給料制になったのは、1957年(昭和32年)5月からです。
それまでは本場所の収益を分配していました。
しかし、それでは力士の生活が不安定ということで、給料制になったわけです。

力士の給料は番付によって違います。
強くなって昇進すればするほど給料が増えていくし、その逆もあります。
年齢も経験も関係ありませんし、給料が出るのは関取と呼ばれる十両から。
まさに弱肉強食の厳しい世界ですね。

それでは番付ごとの毎月の給料を紹介しましょう。
力士の給料は基本給(固定給)+各種手当となっています。
これもサラリーマンと同じですね。

まずは基本給からです。

横綱 300万円
大関 250万円
関脇 180万円
小結 180万円
前頭 140万円
十両 110万円
年2回、基本給が賞与として支給。

つまり、横綱には年間4200万円の固定収入があるわけです。








力士の給料は各種手当が充実!

引用;https://www.sponichi.co.jp

横綱で4200万円という収入は、他のプロスポーツ選手と比べると、決して多いとは思えません。
プロ野球選手は中堅どころでもこれ以上の年俸をもらっています。

しかし、力士の収入はこれだけではありません。

先に力士の給料は基本給+各種手当と説明しました。
この各種手当がとても充実しているんです。

それでは各種手当について説明していきましょう。

力士褒賞金
日本相撲協会が定めた「持ち給金」といわれる支給標準額によって、力士の地位と成績によって本場所ごとに支給されます。
もちろん、番付が上がったり優勝や金星の数によって金額は上がっていきます。
例えば幕内優勝1回で12万円、金星1つで4万円が褒賞金として支給されます。
ただし、幕下に落ちると褒賞金はもらえません。
逆に十両に昇進すると、それまで積み上げた褒賞金がもらえることになります。

本場所特別手当
三役以上の力士に支給され、横綱で20万円です。
休場した場合は減額あるいは支給無しとなります。
金額は番付によって異なります。

出張手当
地方場所(大阪、名古屋、九州)で35日分が支給されます。
これも番付によって金額が異なり、横綱で1日1万1000円、十両は6500円です。

力士補助費
年3回の東京場所の際、化粧回しや髷結いの補助金として支給されます。
番付に関係なく一律2万5000円です。

こうした手当を加えていくと、力士の給料はどんどん増えていきます。
ちなみに勝ち星も優勝回数もダントツの白鵬は場所ごとに約800万円の力士褒賞金を受け取っています。
年収にすると9000万円以上になりますね。

ちなみに給料が支払われない幕下以下の力士には、場所ごとに場所手当と成績に応じた奨励金が支給されるのみ。
幕下で年収約100万円だそうです…元大関の照ノ富士であっても現在は無給です。
何とも厳しい世界ですね。
そのため、年に1500万円以上の給料がもらる十両に上がった時が、一番うれしかったという力士も多いそうです。








まだある、力士の収入源!

引用;https://sumou-navi.info/321/

力士の収入は給料だけではありません。
そうです、賞金です。

取り組みごとに提供される懸賞は1本6万2000円。
勝った力士には3万円が手渡されます。
経費を差し引いた残りの金額は、力士本人の納税充当金として積み立てられます。

多い力士で1場所200本以上の懸賞を獲得するので、600万円以上が臨時収入になるわけです。
懸賞の多い取り組みで力士が燃えないはずがありませんね。

また、優勝や三賞受賞力士にも賞金が出ます。
幕内優勝は1000万円、三賞はそれぞれ200万円です。
幕内優勝力士にはさまざまな賞品(○○1年分とか)が贈られるので、実質的にはもっともらっていることになります。

このほかにも、イベントやCMの出演料、タニマチと呼ばれる後援者からの祝儀などが力士の収入になります。
退職金や功労金制度もあります。








まとめ

いかがでしたか?

相撲の世界はサラリーマンのように給料制であっても、徹底した実力主義、成果主義に基づいて、勝てば勝つほど、番付が上がれば上がるほど収入が増えていく仕組みになっています。

まさに相撲界に伝わる「土俵には銭が埋まっている」「番付一枚違えば天国と地獄」という言葉通り、厳しくも夢のある世界なんです。

そう考えると、力士を見る目も変わっていきそうですね。