2019年4月1日を以て横山由依さんに代わって向井地美音さんが就任した総監督。
よく耳にするけど、そもそも何をする役職なのでしょうか。
そんな今更聞くに聞けない疑問についてご紹介します。
引用:https://spice.eplus.jp/articles/220235
もくじ
総監督の仕事とは?
引用:https://akb48-matome.net/archives/7007
総監督の仕事として代表的なものとして、以下のような仕事が知られています。
1.「メンバーに気を配り、体調や心理面でのフォローを行い、パフォーマンスに対するアドバイスを与え、今後の進路相談に乗る事」
2.「秋元康氏や劇場支配人ら運営上層部との会合に出席し、今後のAKBグループの方針決定に関与する事」
3.「コンサート前の円陣で発声を担当し、注意事項等をメンバーに伝達する事」
4.「メンバーからの不満・要望事項を運営側に橋渡しする事」
5.「テレビ番組、雑誌取材等でグループを代表して発言する事」
地味な裏方仕事が主なもので、現場の事がわからない上層部と好き勝手な事を言いまくる下との間で板挟みになる事もしばしば。
世間一般の会社組織における中間管理職とさほど変わりありません。
数百人ものメンバーを擁するAKB48グループを円滑に運営するためには欠かせない重要な役職です。
管理職を務めた経験がお有りの方であれば、その大変さ・過酷さは十分に想像できるのではないでしょうか。
総監督に求められる資質
総監督に求められる資質として、代表的な3つをご紹介します。
嫌われる勇気
引用:https://www.scoopnest.com/ja/user/leader_ron/
初代総監督であった高橋みなみさんは、総監督に求められる素質として「嫌われる勇気を持つこと」を挙げています。
グループを纏める上では、時にはメンバーを叱る必要も出てきます。
その際、嫌われたくないという心理が働くと十分に叱る事が出来ません。
嫌われてでも、チームやグループ、或いはそのメンバー自身の為にも叱ってあげる事が求められます。
何か一つでも、誰にも負けないというものを持つ事
引用:https://www.kyotoside.jp/entry/20171007
2代目総監督であった横山由依さんは、総監督に指名された際、「何か一つでも、誰にも負けないものを持つ事として、着替えなどを誰よりも早く行い、誰よりも早くスタンバイを完了させること」を己に課しました。
そうでなければ、総監督として発するその言葉一つ一つになんの説得力も重みも生まれないからです。
3代目総監督に就任した向井地美音さんは、「誰にも負けないAKB愛」を公言し、2018年に行われた「AKB48グループセンター試験」で1位を獲得するなど己の言葉を実力で証明して見せたことが、総監督就任への大きな足掛かりとなりました。
大丈夫?センサー
引用:https://matome.naver.jp/odai/2143176869756437701/2143177377660247703
数百人ものメンバーがいる中で、その一人一人のちょっとした体調や心理面の変化に気づき、「大丈夫?」と声をかけられる事も総監督に求められる大きな資質です。
誰よりも最初にそう言った変化に気づくことのできた高橋みなみさんには、「大丈夫?センサー」が搭載されていると言われた程です。
普段から接している数人程度であるならばまだしも、数か月に1度会うか会わないかという頻度の数百人のメンバーに対しても気を配らなければならないので、尋常ではありません。
AKB48の歴代総監督の紹介!
とても地味ながら、重要かつ過酷な業務をこなさなければならない総監督。
歴代の総監督をご紹介します。
初代・高橋みなみ
引用:https://www.syachi9.black/book/
1991年4月8日生まれ。
東京都出身。
総監督在任期間:2012年8月24日~2015年12月8日。
総選挙最高順位:4位(2015年)。
2005年のAKB48オープニングメンバーオーディションに合格して芸能界デビュー。
2007年、AKB48の創成期において、リーダー的役割を担っていた折井あゆみさんの卒業に伴い、リーダーの座を継承し、チームAキャプテンを経て2012年に総監督に就任。
2015年12月8日、2代目総監督に横山由依さんを指名し、2016年4月8日、自身の誕生日にAKB48を卒業。
“たかみな”という愛称で親しまれ、身長148㎝と小柄ながら大きな存在感を放ち、涙もろい事でも有名でした。
彼女が常に口にしていた「努力は必ず報われる」という言葉は、多くの人々に勇気を与える言葉となりました。
AKB48を国民的アイドルグループの座へと押し上げた紛れもない功労者の一人です。
2代目・横山由依
引用:https://thetv.jp/news/detail/178505/
1992年12月8日生まれ。
京都府出身。
総監督在任期間:2015年12月8日~2019年3月31日。
総選挙最高順位:6位(2018年)。
2009年のAKB48第六回研究生(9期生)オーディションに合格して芸能界デビュー。
2010年10月10日には9期生初の昇格を果たしてチームKに所属、2011年『Everyday、カチューシャ』で初選抜入り。
2012年8月24日、チームAへの異動とNMB48兼任が発表。
2013年4月、NMB48との兼任が解除され、8月には篠田麻里子さんの後を継いでチームAのキャプテンに就任。
2014年2月、チームKキャプテンに異動。
同年12月8日、高橋みなみさんより2代目総監督に指名され、1年の引継ぎ期間を経て2015年12月8日に2代目総監督に就任。
2018年12月8日、3代目総監督に向井地美音さんを指名し、3月31日を以て退任。
“ゆいはん”の愛称で親しまれ、キャッチフレーズは「金閣寺よりも輝きたい!京都出身の横山由依です」だが、本人は金閣寺に行った事がないそうです。
高橋みなみやさんや篠田麻里子さんら先輩からの人物評は「超努力家」で、朝から晩までAKB48の事を考えていると劇場支配人からも評価されていました。
AKB48創成期のメンバーが次々に卒業し、乃木坂46らライバルグループが台頭する中で、後進の育成に力を注ぎ、国民的アイドルグループとしての座を守り抜いた「守成の総監督」です。
3代目・向井地美音
引用:https://irohanihohoho.com/mion-mukaichi_sokantoku/
1998年1月29日生まれ。
埼玉県出身。
総監督在任期間:2019年4月1日~現在。
総選挙最高順位:13位(2016年・2018年)。
2013年、AKB48第15期生オーディションに合格して、加入。
2014年2月24日、正規メンバーに昇格し、チーム4に所属。
同年4月6日に行われた「AKB48リクエストアワーセットリストベスト200 2014」において、大島優子さんから『ヘビーローテーション』のセンターポジション後継者に指名された事で注目を集めます。
11月26日発売の『希望的リフレイン』で初選抜入りを果たすと2015年3月26日にはチームKへ異動。
2016年3月21日発売の『翼はいらない』ではシングル表題曲のセンターに初めて抜擢。
2018年3月10日に行われた「AKB48グループセンター試験」においてはメンバーの中で1位となり、同年の総選挙におけるスピーチでは「将来、AKB48グループの総監督になりたい」と発言をしてファンからは驚かれました。
12月8日の「AKB48劇場13周年特別記念公演」において横山由依さんより3代目総監督に指名を受けました。
“みーおん”の愛称で親しまれる向井地美音さん。
1歳の頃から子役として芸能界で活動しており、人気ドラマ『アンフェア』で篠原涼子さん演じる雪平夏見の娘・佐藤美央役で出演した経歴があります。
宮脇咲良さん、高橋朱里さん、岡田奈々さんら有力メンバーがひしめく1998年度生まれ世代はAKB48における“黄金世代”とも言われますが、その中心人物の一人でもある向井美音さん。
チームのキャプテンや副キャプテンと言った管理職経験を持たないまま総監督に就任するのは向井地美音さんが初となります。
そんな向井地美音さんには誰にも負けない“AKB48愛”を武器に、AKB48の「中興の祖」となる事が期待されています。
まとめ
引用:https://akb.kingrecords.co.jp/
以上、AKB48の総監督の仕事・資質・歴代総監督についてご紹介いたしました。
結成から14年目を迎え、AKB48グループは山本彩さんや指原莉乃さんと言った中核メンバーが卒業し、長年続いてきた番組が終了するなど変革期を迎えています。
その一方で、若いメンバーは確実に実力をつけてきています。
そんな数多のメンバーを纏め上げ、芸能界の荒波を乗り越える船頭役を担うのが、総監督最大の役割です。
3代目総監督となった向井地美音さんの前にも、今後様々な荒波が待ち構えている事でしょう。
彼女が、AKB48をどう導くのか、AKB48グループの行く末からますます目が離せません。