平手友梨奈はなぜ人気?理由は?








“平成の山口百恵”と呼ばれた欅坂46の絶対的エース・平手友梨奈さん

2020年1月23日に出された欅坂46脱退のニュースは、かつての山口百恵さんの婚約&芸能界引退にも劣らない衝撃をファンに齎しました。

この記事では、今更聞けない平手友梨奈さんがなぜ人気だったのか、その理由についてご紹介致します。

引用:https://www.pinterest.com.mx/pin/517632550920554248/

圧倒的な表現力

2016年4月6日、欅坂46は『サイレントマジョリティー』で鮮烈なデビューを飾ります。
「沈黙する大衆」という意味を持つアイドルのデビュー曲らしからぬタイトルと笑顔のない少女たち。
抑圧する社会に対する反抗を呼びかけるような強いメッセージ性も相俟って、欅坂46はアイドルに興味のない層にも鮮烈な印象を与え、社会現象を巻き起こしました。

そのセンターに、さながらドラクロワの名画『民衆を導く自由の女神』を髣髴とさせる強烈な存在感を伴って、凛と立っていたのがグループ最年少、若干15歳の平手友梨奈さんでした。

その後も欅坂46はメッセージ性の強い楽曲を次々と発表していきますが、その中心に平手友梨奈は立ち続けました。
曲の世界観に没入する彼女は“憑依型”と呼ばれます。
まさに、曲の主人公が乗り移ったかのようなパフォーマンスは見る者を圧倒し、同じ表現者たちを魅了し、欅坂46のファンを公言する著名人が次々に現れました。
その一方で、アイドルらしからぬ振舞に心無い誹謗中傷を浴びる事もありました。
恐怖に晒されることもありました。
世界観に没入するあまり、自分がステージに立っている事すら忘れてしまい、転落して大けがを負うこともありました。
心身ともに傷つきながらも、平手友梨奈さんはグループの中心に立ち続け、曲の世界観を全身全霊で表現し続けます。

鋭い眼光、5歳から習っていたバレエで培ったしなやかさを活かしたダンス、文字通り自分の命を燃やすように溢れ出す衝動に身を任せる事、そこから生まれる圧倒的な表現力が多くの人々を惹きつけました。








他を圧するカリスマ性

引用:https://ageteke.jp/topics/9

語弊のある言い方にはなってしまいますが、欅坂46には一種の“新興宗教”のような雰囲気があります。
平手友梨奈さんは圧倒的なカリスマを持つ“教祖”であり“神”であり、楽曲は“聖典”、ファンは謂わば“信徒”です。

平手友梨奈がいるか、いないか。
その違いを最も端的に表しているとファンの間で語り草になっているのが、2017年夏に行われた全国ツアー『真っ白なものは汚したくなる』の愛知・日本ガイシホール公演です。

当初、平手友梨奈さんは怪我のため2日間の公演をいずれも欠席することが発表されていました。
それを承知でファンは日本ガイシホールに集まりましたし、平手友梨奈さん以外のメンバーも奮闘し、1日目の公演は無事に終了します。
公演終了後、会場周辺では多くのファンが立ち話に花を咲かせている風景が見られました。

異変が起こったのは2日目です。
出演予定のなかった平手友梨奈さんが冒頭からサプライズで出演したのです。
ライブの熱狂は前日の比ではありませんでした。
黄色い悲鳴や歓喜の怒号が交錯し、平手友梨奈さんの名を叫び、多くの人々が感極まって涙を流していました。
そんな異様な光景があちこちで見られ、その光景はファンですら“異様な雰囲気で怖かった”と後に語っている程です。
ライブ終了後、会場の周囲は静まり返っていました。
多くのファンが、呆けたように言葉もなく座り込んでいました。
感想を語り合おうにも、想いが言葉に纏まらず、そもそも口を開く体力すら残っていないという空気が充満していました。
古くからの音楽ファンは、その光景を「尾崎豊のライブのようだった」と語っています。
平手友梨奈さんの持つ圧倒的なカリスマ性を嫌でも感じさせる光景でした。








普段とのギャップ

圧倒的な表現力と他を圧するカリスマ性を持つ平手友梨奈さん。
しかし、普段の彼女はどこにでもいる、ちょっとはにかみ屋で、勉強が苦手で、お笑い芸人が大好きな少女です。
ライブでパフォーマンスする姿とは全く異なる普段の彼女を、ファンは“キャロてち”と呼んでいます。

顔が似ているという理由で、カワウソと呼ばれることも多い平手友梨奈さんがただただカワウソと戯れているだけという動画など、パフォーマンスをしている彼女しか知らない人が見れば、同一人物であるとはわからないかもしれません。

そのギャップもまた、多くのファンが彼女に魅了される大きな理由の一つです。








まとめ

以上、平手友梨奈さんがなぜ人気だったのか、その理由についてご紹介致しました。

初主演映画『響』で見せた高い演技力も含めて、表現者として類稀なる能力を持つ平手友梨奈さん。
欅坂46卒業後、一人の女性としてどのような道を歩んでいくのか。
そして、彼女が旅立った後、グループとしての欅坂46がどのような道を歩んでいくのか。
今はまだ、誰もわかりません。

しかし、欅坂46の楽曲『乗り遅れたバス』の歌詞に「どの道を行こうと どの坂登ろうと 溢れ出す汗も 流れた涙も 美しく輝くよ」とある通り、両者の行く末がいずれも輝くものになることを願わずにはいられません。