アイドルオタクは結婚が遠のくって本当?








1989年に起こった連続幼女誘拐殺人事件の犯人がビデオ収集家だったことから「オタク=犯罪者予備軍」と言うイメージを持たれていたオタクたち。

近年、アイドル人気が一過性のブームに終わらず、文化として定着する過程で、そのイメージは薄まってきているとされていますが、まだまだ偏見は色濃く残っています。

その一つが、「オタクは結婚できない」というもの。
そこで、この記事ではアイドルオタクだと結婚が遠のくのか、その理由を調べてみました

引用:https://news.careerconnection.jp/?p=64519

アイドルオタク男子が結婚できない理由

引用:https://mediall.host/matome/97564.html

オタク男子が結婚できない理由についてよく言われるのが、「臭い」「ファッションセンスがダサい」「自分だけが一方的に喋り、相手の話に興味がない」「喋り方や態度が卑屈」「会話が下手」「こだわりが強すぎる」「ネチネチと細かいことを気にする」「不満や愚痴が多い」「金銭感覚が異常」「家事を手伝ってくれなさそう」「そもそも結婚願望がなく、出会いの場に赴かない」「理想が高すぎる」と言った点です。

これらは、メディア等によって流布されたオタクの典型的なイメージを、世の女性たちが否定的に捉えている結果です。

オタクも、普段は社会人や学生なのですから、常に臭いわけではなく、常にダサい訳でもありません。
握手会にせよ、ライブにせよ、夏であれば炎天下の下で、時には何時間も並ばなければならないオタクたち。

汗を掻くのは生理現象ですし、服装についてもおしゃれよりも機能性や合理性を優先したものになりがちと言った面があります。
そういった点を気にしてケアに努めているオタクも大勢います。

また、以前よりはマシになったとはいえ、「アイドルオタク」と言うだけで、色眼鏡で見られる状況は現在も相変わらずです。
常に否定的な環境に置かれることで、怒りっぽく、攻撃的な性格になって相手の話に耳を傾けずに自説を述べ続けたり、逆に喋り方や態度が卑屈になってしまったり、細かいことに敏感になったり、不満や愚痴が多くなってしまいがちです。

さらに、オタク活動には多額の資金が必要です。
ディープなオタクであれば、月に数十万、年で数百万円程度のお金を投じる方はざらにいます。
モノの値段を、握手券〇枚分と無意識のうちに換算してしまうなど、普通とは異なる金銭感覚を持つ事になります。

また、自分の好きなことを優先しているというイメージから家事を手伝ってくれないというイメージも持たれているようです。

そもそも、結婚願望があるのかという疑問も女性たちは抱いています。
結婚をするために自分磨きや合コンなど婚活と呼ばれる様々な努力を惜しみなく行っている女性たちからすれば、「結婚したいなら、アイドルオタクなんてやっている場合じゃないだろう」と考えてしまうようです。

上記のように、見た目や性格に難があるという方であれば、結婚できない理由もなんとなく納得できます。
しかし、オタクの中には女性が結婚相手に求める理想の条件とされる「3高」即ち、高身長・高学歴・高収入のイケメンも居ます。

そのような男性でも結婚できないとされる理由が「理想の高さ」です。
何しろ、究極の女性とも言える存在であるアイドルが好きな彼らですので、普通の女性では心を射止める事は難しいという訳です。








アイドルオタク女子が結婚できない理由

引用:https://www.irasutoya.com/2016/02/blog-post_452.html

基本的にアイドルオタク女子が結婚できないと考えられる理由は男子とそう変わりません。
そもそも、オタクはかなり多忙な趣味です。

握手会やライブ、舞台、イベント、或いは平日に撮り溜めていた出演番組を一気に観るなどするために土・日が潰れてしまう事もありますし、有休も気づけば無くなっているものです。

合コンやデートと言った婚活に費やす時間がないのです。
また、男子同様ですが、普段イケメンのアイドルを見慣れているために、結婚相手となる男性にも優れた容姿を求めがち。

自分もまたそのような相手に相応しい女性であるならばまだしも、そうでない場合、双方の求める条件のミスマッチさゆえに結婚に結び付くことが難しいのです。








意外と多い?結婚しているオタクたち

引用:https://shumi.tv/workers/kateitoshumi/

ここまで、オタクたちが結婚できない理由についてご紹介してきましたが、メディアが流布するイメージとは異なり、意外にも多くのオタクたちが結婚しているという現実があります。
結婚し、子供が生まれ、家族で同じ趣味を楽しむという例も増えているのです。

そもそも、オタクについて「マイナー」と言うイメージがありますが、矢野経済研究所の調査によると、2017年9月時点で、18~69歳までの男女の内、19.9%が何らかのオタクであるという結果が出ています。
また、同研究所の推測によると、2030年時点で、日本の人口の約40%がオタクになるともされています。

オタクと呼ばれる人々が決して「マイナー」な存在ではない以上、結婚しているオタクが多くいるのも当然の事です。

結婚できないのは、「オタクであるかどうか」よりも、多分に一人一人の性格や価値観、生活習慣等の問題と言えそうです。








まとめ

引用:https://www.harmonick.co.jp/sh/purpose1.php

以上、アイドルオタクだと結婚が遠のくのかについて調べてみました。

オタクと言う言葉自体、未だに正確な定義が定まっていないとも言われていますが、好きの度合いや知識量に応じて、ファン(愛好者)→マニア(好事家)→オタク(専門家)と言うように進化していくという「出世魚論」もあります。

調査の結果、オタクが結婚できない理由とされているものの多くは、オタクでなくとも結婚できないであろうというものばかりでした。
オタクであるにせよないにせよ、まずは相手を尊重し合うことが結婚への早道と言えるのかもしれません。