テレビや雑誌で見ない日はないという程の活躍を見せる乃木坂46。
センターを務めるメンバーはメディアでも大きな脚光を浴び、注目を集めます。
そこで、この記事ではそんな乃木坂46のセンターの決め方についてご紹介いたします。
引用:http://nilcollection.net/nogizaka46-singout/
もくじ
乃木坂46のセンター、裏センター、フロント、福神とは?
そもそも、アイドルに興味がない方であれば、「センター」や「裏センター」、「フロント」と言ったアイドル特有の用語をご存知でないのが当然です。
ましてや、乃木坂46特有の用語である「福神」は何をか況やというもの。
そこで、まずはこれらの用語について解説します。
この4つの用語は、いずれも選抜メンバーの立ち位置に由来する言葉です。
アイドルグループの歌唱メンバーについては、大きく分けると欅坂46や日向坂46のように、メンバー全員で歌う「全員選抜型」と、乃木坂46やAKB48のように、大勢いるメンバーの中から選抜する「選抜型」に分かれます。
乃木坂46の場合、シングルによって選抜される人数も変わります。
例えば、23枚目のシングルである『Sing Out!』の場合、過去最多の22名が選抜されています。
この22名は基本的に3列のフォーメーションを組みます。
『Sing Out!』の場合は、3列目が8名、2列目が7名、1列目が7名という構成になります。
このうち、1列目と2列目の14名を「14福神」と呼びます。
元々はデビューシングル『ぐるぐるカーテン』の1列目・2列目の合計が7名であったことから、AKB48の「神7」にあやかって「7福神」と呼ばれるようになったと言われています。
それ以来、1列目・2列目の合計人数によって、「〇〇福神」と呼ぶようになりました。
3列目に比べ、音楽番組などでカメラに映る機会が多い立ち位置です。
「フロント」は、14福神の内、1列目のメンバーを指す言葉です。
2列目よりもさらにメディアで目立つ位置になる事は勿論、MCからトークを振られる事もあります。
『Sing Out!』の場合、左から大園桃子さん、堀未央奈さん、生田絵梨花さん、齋藤飛鳥さん、白石麻衣さん、高山一実さん、与田祐希さんの7名です。
「センター」は1列目の中央、通称「0番」と呼ばれるポジションに立つメンバーを指す言葉で、そのシングルの活動期間中、グループの“顔”を担う事となります。
センターポジションに2名が選ばれる事もあり、その場合は「Wセンター」と呼ばれます。
『Sing Out!』では、齋藤飛鳥さんがセンターを務めています。
「裏センター」とは、2列目の中央を指します。
曲中、列が入れ替わるフォーメーションチェンジを頻繁に行う乃木坂46において、センター同様、パフォーマンスの要を担う存在です。
そのため、パフォーマンス力に定評のあるメンバーが選ばれる傾向にあります。
17枚目シングル『インフルエンサー』の伊藤万理華さん、20枚目シングル『シンクロニシティ』の生駒里奈さんなど、時にセンター並、或いはそれ以上に注目される事もあります。
『Sing Out!』では、“3期生の歌姫”とも言われる久保史緒里さんが務めています。
乃木坂46のセンターの決め方
「センター」という言葉は、今ではすっかり世間に浸透しましたが、元々はAKB48の前田敦子さんを指す言葉として世間に広まったものです。
センターは、グループによって固定する場合と曲によって逐次変更していく場合があります。
前者の代表例が欅坂46で、絶対的エース・平手友梨奈さんがデビュー以来8作連続でセンターを務めています。
後者の代表例がAKB48で、選抜総選挙やじゃんけん大会のように、選抜自体をイベント化した例もあります。
また、日向坂46のように、デビュー前のけやき坂46時代は曲によってセンターを入れ替えていたものの、デビュー以降2作連続で小坂菜緒さんをセンターに起用するという例もあります。
乃木坂46は、デビュー当初は生駒里奈さんが5作連続でセンターを務め、その後、様々なメンバーがセンターを務めるようになりました。
センターを固定するメリットは、グループのイメージを定着させられる点や安定したパフォーマンスを行えるようになる点があります。
デメリットは、センター以外のメンバーの知名度を上げられない事、センターへの依存度が高まり、負担が増す事、グループとしてのパフォーマンスの幅が広がらない事などが挙げられます。
何より、センターに何かあった場合にフォローができないのが最大のデメリットです。
センターを固定しないメリットは、メンバーそれぞれの色を出すことでパフォーマンスの幅が広がる事や様々なメンバーの知名度を上げられる事、センター経験者が増える事で苦労や重圧を分かり合える点などが挙げられます。
AKB48も初期には前田敦子さんが多くの楽曲でセンターを務めた様に、結成初期でまだまだ知名度が低い段階ではセンターを固定し、知名度が上昇するにつれ、様々なメンバーがセンターを務めるようになるというのが一つのパターンです。
乃木坂46にはAKB48のように選抜総選挙やじゃんけん大会と言った“目に見える”選抜方法はありません。
乃木坂46のセンターについて、世間的には総合プロデューサーの秋元康さんが決めていると考えられがちです。
勿論、事前の相談、事後の報告などの報連相はしていると考えられますが、飽くまでもプロデューサーである秋元康さんに決定権はありません。
基本的には、運営会社であるソニー・ミュージック・エンタテインメントの担当者が、握手会の人気など様々な要素を加味して決定していると考えられます。
乃木坂46の歴代センター
それでは、乃木坂46の歴代センター10名をご紹介していきます。
生駒里奈
センター回数:6回
センター楽曲:『ぐるぐるカーテン』『おいでシャンプー』『走れ!Bicycle』『制服のマネキン』『君の名は希望』『太陽ノック』
乃木坂46の初代センターは、生駒里奈さんです。
デビュー作から5作連続でセンターを務め、乃木坂46の初期における文字通りの“顔”でした。
今でこそ、国民的アイドルグループと呼ばれている乃木坂46ですが、今があるのは間違いなく生駒里奈さんがいたからです。
6枚目のシングルでセンターの交代が発表された瞬間、重圧から解放された生駒里奈さんがステージ上で失神して倒れたシーンが話題になりました。
それだけ、センターというポジションには大きな重圧がかかります。
白石麻衣
センター回数:4回
センター楽曲:『ガールズルール』『今、話したい誰かがいる』『インフルエンサー』『シンクロニシティ』
“乃木坂46=生駒里奈”と言う状況で、2代目のセンターになったのが、現在、乃木坂46の絶対的エースと呼ばれている白石麻衣さんです。
センターを変える事自体初めてである乃木坂46にあって、2代目センターを担う重圧は想像もできませんが、白石麻衣さんは見事にやり切りました。
すべての作品で福神に選ばれているメンバーは、後にも先にも白石麻衣さんだけ。
その事実を見るだけでも、乃木坂46にとって白石麻衣さんがいかにかけがえのない存在であるかがわかります。
堀未央奈
センター回数:1回
センター楽曲:『バレッタ』
2期生のエース・堀未央奈さん。
加入直後、乃木坂46の冠番組のスタジオ収録を見学中にセンターに抜擢されたシーンは乃木坂史に残る衝撃的な出来事でした。
現在ではその不思議なキャラも相俟って人気メンバーの一角を占めています。
西野七瀬
センター回数:7回
センター楽曲:『気づいたら片想い』『夏のFree&Easy』『命は美しい』『今、話したい誰かがいる』『インフルエンサー』『いつかできるから今日できる』『帰り道は遠回りしたくなる』
白石麻衣さんと並んで、“Wエース”と呼ばれた西野七瀬さん。
その線が細く、思わず守ってあげたくなるような儚さが乃木坂46全体のイメージも決定づけたと言って過言ではありません。
2018年末で卒業し、現在は女優として活躍しています。
生田絵梨花
センター回数:1回
センター楽曲:『何度目の青空か?』
ルックス、歌唱力、ピアノ、バラエティ対応力など、あらゆる能力に秀でたドイツ生まれの才媛・生田絵梨花さん。
センターを務めた回数こそ1回だけですが、乃木坂46になくてはならぬメンバーです。
現在は、ミュージカル女優としても大活躍中で、“殺人的”とすら言われる多忙な日々を過ごしています。
深川麻衣
センター回数:1回
センター楽曲:『ハルジオンが咲く頃』
“乃木坂の聖母”と呼ばれ、メンバーのみならず、ファンにとっても大きな精神的な支えになっていた深川麻衣さん。
女優になるという夢を追うために卒業を決断し、現在では朝ドラに映画にと大活躍を見せています。
齋藤飛鳥
センター回数:4回
センター楽曲:『裸足でSummer』『いつかできるから今日できる』『ジコチューで行こう!』『Sing Out!』
1期生最年少の齋藤飛鳥さん。
アンダーからスタートし、決して順風満帆なアイドル人生を送ってきたわけではありませんが、“次世代エース候補”と呼ばれてきた彼女は今や立派な“エース”に成長しました。
夏曲のセンターを務める事が多く、今やすっかり“乃木坂の夏女”です。
橋本奈々未
センター回数:1回
センター楽曲:『サヨナラの意味』
白石麻衣さん、松村沙友理さんと並んで、“御三家”と呼ばれた人気メンバーの橋本奈々未さん。
2017年に惜しまれながら卒業、芸能界も引退されましたが、今でも誕生日にはネット上に多くのお祝いコメントが投稿されるなど、その人気ぶりは健在です。
大園桃子・与田祐希
センター回数:1回
センター楽曲:『逃げ水』
3期生の大園桃子さんと与田祐希さん。
未来の乃木坂46を担うエース候補として、期待を集める存在です。
まとめ
引用:https://48pedia.org/Sing_Out!
以上、乃木坂46のセンターの決め方や方法、歴代のセンターについてご紹介いたしました。
白石麻衣さんや西野七瀬さん、生田絵梨花さんと言った人気メンバーが選ばれる事もあれば、堀未央奈さん、齋藤飛鳥さん、大園桃子さん、与田祐希さんのように将来を嘱望される若手が抜擢される事も。
また、深川麻衣さんや橋本奈々未さんのように、グループの人気を牽引した功労者が卒業を発表した際に、その多大な貢献に報いる形でセンターに選ばれる事もあります。
今後ますます活躍の場を広げていく乃木坂46。
4期生からの抜擢など、センターに誰が選ばれるのかも注目です。