乃木坂46は2011年、Sony Music Entertainment(SME)所属のアイドルグループとして始まりました。プロデューサーはおニャン子クラブやAKB48の楽曲を手掛けた秋元康。そのため、当初はAKB48と似たシステムをとっていました。研究生制度もその一つです。今回は乃木坂46にあった研究生制度と坂道グループ共通の研修生である坂道研修生についてとりあげます。
乃木坂46のメンバー構成
引用:https://plaza.rakuten.co.jp/ruzerukabu/diary/201609190014/
2011年、SME所属の新しいアイドルグループとして乃木坂46は誕生しました。デビューシングルの「ぐるぐるカーテン」の時から、選抜と非選抜のメンバーに分けられました。
乃木坂46における選抜とは、表題曲(シングルの曲)を歌うメンバーのことでミュー軸ビデオなどはそのメンバーで撮影されます。選抜メンバーに選ばれなかったものはアンダーメンバとよばれました。
選抜の中でも特にフロントに位置するメンバーを「福神」とよびます。乃木坂46の歌唱フォーメーションは3列になることが大半ですが、福神は一列目、もしくは一・二列目に位置します。選抜の中でも上位メンバーと考えるとわかりやすいですね。
48グループにおける研究生
引用:https://note.mu/gunalotte/n/nc97ffe9d1b48
乃木坂46はAKB48のライバルグループという位置づけで結成されました。そのため、乃木坂の研究生制度を知るためには48グループの研究生制度が参考となります。
48グループでは、オーディション等を通過したメンバーは全員、研究生という扱いになります。研究生は各チームには所属せず、バックダンサーなどをつとめました。研究生の中から運営が認めたメンバーが正規メンバーに昇格する仕組みです。
乃木坂46の一期生は選抜とアンダーに振り分けられました。2013年3月に二期生が加入すると、二期生14人は全員、研究生からスタートとなりました。
研究生からの昇格と活動事態
引用:http://nogizora2nd.net/music/735/
二期生は研究生からのスタートなので、正規メンバーに昇格するところからはじまりました。最も早く正規メンバーに昇格したのは堀未央奈です。堀は7枚目シングル「バレッタ」でセンターに抜擢されました。後にも先にも、研究生がセンターをつとめたのはこれっきりです。
二番目に昇格したのは北野日奈子。2014年1月の昇格でした。8枚目シングル「気づいたら片想い」で選抜に選ばれ正規メンバーに昇格します。三番目の昇格は相良伊織でした。相良は「命は美しい」で選抜入りし昇格しました。その後、新内眞衣が2014年3月に、伊藤かりんが2014年8月に正規メンバーに昇格しています。
その一方で、研究生のまま活動辞退したメンバーもいました。2014年3月には西川七海が、2014年10月には研究生の矢田里沙子と米徳京花が活動事態を発表します。
2015年2月、「乃木坂46 3RD YEAR BIRTHDAY LIVE」で伊藤純奈、鈴木絢音、寺田蘭世、山崎怜奈、渡辺みり愛らの昇格が発表され、二期生全員が正規メンバーとなりました。
研究生からスタートする仕組みは、2016年に応募した3期生や2018年に応募した4期生には適用されませんでした。したがって、乃木坂46で研究生制度が適用されたのは今のところ二期生のみです。
新システム「坂道研修生」とは
引用:http://hinatazaka46matome.net/archives/2735968.html
2019年9月、坂道グループの公式HPで「坂道研修生」の公式サイトがオープンするとの発表がありました。
坂道研修生とは、2018年の坂道合同新規メンバー募集オーディションで、乃木坂46、欅坂46、けやき坂46(現、日向坂46)に配属されなかったメンバーたちのことです。
2018年8月19日の坂道合同新規メンバー募集オーディション合格者は39名。そのうち、乃木坂46に11名、欅坂46に9名、けやき坂46に1名の配属が発表されました。しかし、残る合格メンバーについては所属先が明らかにされません。
というのも、残るメンバーは「坂道研修生」として引き続きレッスンを受けるということが発表されるのみだったからです。
2019年9月7日の発表により、坂道研修生15名のプロフィールが公開されました。9月13日には公式ツイッターが開設されます。また、メンバーの動画も公開されました。さらに10月30日から11月21日に「坂道グループ合同 研修生ツアー」の開催が決定しました。
まとめ
いかがでしたか。今回は乃木坂46の研究生制度についてご紹介しました。当初、AKB48のライバルとして作られたため、AKBグループに存在していた研究生制度もそのまま適用したと考えられます。しかし、乃木坂46の特色が定まるにつれ、研究生制度も不要と考えられたのではないでしょうか。研究生だったため、メディア露出が少なかった二期生は「不遇」などと冠番組で取り上げられていましたが、現在の活動を見ていると、当時の不遇さをばねにして各メンバーが成長していると感じます。研究生期間を唯一経ていることは時がたつにつれ、二期生の強みとなっていくでしょう。今後の活躍に期待ですね。